フィールドリサーチ in多古町(2019年度・2日目)


 フィールドリサーチ2日目です。

 まずは、多古町の名産である大和芋の圃場を視察調査しました。千葉県香取農業事務所の香取茂男主任上席普及指導員より、大和芋の栽培特性、圃場設備等について解説いただきました。


 真剣にメモをとる学生達。現地調査ではメモが欠かせません。


 自動かん水設備の実証実験です。農業の機械化の実際を学びました。


 スプリンクラーも、勢いよく回っています。ツルがからまると、うまく回らないとのことです。


 次いで、落花生の圃場の視察調査です。落花生は、千葉県の名産です。


 収穫したら、このように逆さにしておきます。


 落花生の収穫体験です。3年のリーダー学生も頑張ります。


 教員(佐藤)も落花生の収穫は初めてでした。感激です。


 特別に、トラクターでの収穫の仕方も見せていただきました。





 貴重な体験をさせていただきました。


 落花生は、このようにムロを作って、乾燥させます。




 けっこう獲れました。


 昼食は、道の駅多古で、とろろそばをいただきました。



 近年は、インバウンドで外国人観光客が増えています。割り箸の袋には、英語の説明が書かれていました。こうした点からも、変化がみえてきます。


 道の駅には、直売所があります。名産の大和芋だけではなく、さまざまな農産物・食品などの特産品が販売されています。多くのお客さんで賑わっていました。


 多古米のジェラートもあります。米粒がしっかりと入っていました。


 午後は、食品ビジネスの視察調査です。

 まずは、株式会社農(みのり)を訪問しました。同社では、契約農家の生産物を全量買い取り、生産から加工・販売までをつなぐ最先端の取り組みを推進しています。2019年には、取り組みの鍵を握るセントラルキッチンが、ここ多古町に設置されました。


 同時に注目されるのが、ハラール食品の製造・販売です。海外からのインバウンドが増加するなかで、新たなニーズに対応できる「made in Japan」の食品ビジネスが創出されています。来年は、東京オリンピックです。


 初めて食べるハラール食品に、興味津々です。特別に、試食させていただきました。パンだけでなく、サラダ、惣菜、ピザなども、すべてハラールです。



 平飼いたまごのプリンも、人気がありました。


 続けて、有限会社ジェリービーンズを訪問しました。同社では、「安全・安心・おいしさ、そして未来への挑戦」を新たな経営理念として掲げ、ブランド豚肉である「元気豚」を生産・加工・販売しています。


 内山裕貴専務取締役より、同社の経営概要のみならず、海外・日本の養豚事情、元気豚の食材特性などについてご教示いただきました。



 途中で、特製のシウマイとチャーシューを試食させていただき、元気豚の人気の秘密を確かめることができました。元気豚の特徴であるやわらかくてジューシーな肉質は、飼育へのこだわりが実現したものだと思います。



 視察調査後は、落花生農家の飲食店で、今回のフィールドリサーチの報告会を兼ねて交流会を行いました。


 収穫した落花生は、ゆでていただきました。ゆで落花生は、産地ならではの食文化です。あとをひきます。


 大和芋とろろの磯辺揚げです。以前、ゼミでも試作した料理です。やっぱりおいしい。


 この焼きうどんの麺は、米粉でできており、大和芋が練り込んであります。コシがあり、抜群の食感です。

 ありがたいことに、食べることの多い一日だったかもしれません。フードシステムの川下から、川中・川上へと一気に上っていきました。

(3日目に続きます)